【連載】マイ酒器のススメ|第3回 [初級編] 酒器のかたち

こんにちは!
より美味しく日本酒を味わっていただくために、酒器のご紹介をしています。

今回は、初級編の最終回「酒器のかたち」についてご紹介いたします。

■酒器の形状

酒器の形状は、見た目や手触りだけではなく、日本酒の香りや味と大きくかかわりがあります。
うつわの形状によって、日本酒の香りを閉じ込めて強めたり、香りを広げて豊かにしたり…さまざまな作用が起こり、お酒の味わいに大きく影響します。

■4つの形状

<つぼみ型>
形状

口部がすぼまっていて、飲み口より底が広がっているタイプ

特徴

吞み口がすぼまっているため香りを封じ込める
香りの穏やかなお酒でもしっかり味わえる

向いている日本酒 純米酒、旨味のしっかりした濃厚な日本酒

<ストレート型>

蘇蕯窯 | 重ね掛分ぐい呑み

形状

縦長で直線的なタイプ
底が深いため、空気と触れる面積が少ない

特徴

軽快でなめらかな口当たりが楽しめる

向いている日本酒

清涼感のあるシャープでスッキリとしたお酒

<お碗型>

西隆行 | 雫釉猪口 01

形状

口径があり、丸みのあるタイプ
飲み口が底より広く、空気と触れる面積が広い

特徴

味を丸く感じやすい
お酒の旨みや甘みをしっかりと楽しめる

向いている日本酒 冷酒、熱燗など幅広いタイプのお酒


<ラッパ型>

岡山 高大|Ice herringbone cup

形状

ラッパのように底に対して飲み口が広がっているタイプ

特徴

日本酒の華やかな香りをダイレクトに感じられる
繊細な甘味も引き立たせてくれる

向いている日本酒

大吟醸や吟醸酒など、香りが高いお酒

■香りをどのように楽しみたいか

今回は、代表的な4種類の酒器のかたちをご紹介しました。

香り高いお酒なら、お椀型やラッパ型のような広口の酒器を用いることよって、より香りを堪能できますし、一方で香りが弱いお酒なら、つぼみ型のような飲み口がすぼまった酒器で飲むことで香りを封じ込めて旨みをしっかりと感じられます。

同じお酒とは思えないほどに味わいが変わるため、飲みながら酒器を替えることもおもしろいですよ。
実店舗の益や酒店サケホール益やでも、酒器を選ぶことができるので、ぜひお試しください!

みなさんの日本酒ライフがより奥行きのあるものになりますように!


▼これまでの連載

第1回 [初級編] 酒器の種類
第2回 [初級編] 酒器の素材

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また掲載している写真のうつわは、すべて益やオンラインストアにて販売しております。
詳しい内容も載せておりますのでどうぞご覧くださいませ!

※売り切れの際はご容赦くださいませ

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