【連載】マイ酒器のススメ|第2回 [初級編] 酒器の素材

【連載】マイ酒器のススメ|第2回 [初級編] 酒器の素材

こんにちは。
より美味しく日本酒を味わっていただくために、酒器のご紹介をしています。

前回は、お猪口(おちょこ)や徳利(とっくり)などの酒器の種類についてご紹介いたしました。

今回は、酒器の素材・材質についてご紹介いたします。

 

■日本酒と温度

冷やして飲むお酒は多くありますが、日本酒は冷や、冷酒、熱燗やぬる燗などさまざまな飲み方があります。

うつわの素材によって、温度の伝わり方も変わります。
そのため、日本酒の飲み方によってうつわを選ぶことも、日本酒をより美味しくいただく方法のひとつなのです。


 

■酒器の素材・材質

< 陶器 >
土からつくられる酒器で、一般的な日本酒の酒器として知られています

山内 駿|猪口 茶01

特徴 日本酒の味をやわらかく、まろやかにしてくれます
口の中いっぱいに広がる香りも堪能できます
向いている日本酒 やや甘みのある日本酒
向いている飲み方  味を『やわらかく』感じたいとき




< 磁器 >
石からつくられていて、ダイレクトに温度が伝わる酒器です

西隆行 | 雫釉猪口 01

特徴 薄めでツルツルとしているため非常に口当たりが良い
味わいをやわらかくさせ、穏やかにします
向いている日本酒 オールマイティ
向いている飲み方 冷酒・熱燗どちらも
味を『やわらかく』感じたいとき



< ガラス >
ガラスは、日本酒の味をフラットに味わえる酒器です

小林 裕之・希|猪口

特徴  無味無臭のため、お酒の味をダイレクトに感じられます
見た目が涼やかで、目で見てたのしむこともできます
向いている日本酒 シャープなお酒や、繊細さを持ち合わせているお酒
濃厚なにごり酒
微発泡酒
向いている飲み方 しっかりと冷やした冷酒
味を『しっかり』感じたいとき



< 錫(すず)器 >
白銀色の金属素材を原料とした酒器です

※各種金属工芸品の専門店「清課堂」さまよりお写真をお借りいたしました

特徴 錆びにくく色の変化も少ない、安定した素材です
日本酒の雑味を抑え、甘くまろやかにするといわれています
熱伝導も高いので、燗が早くつきます
向いている日本酒 大吟醸など、切れ味の強い日本酒
向いている飲み方 温かいままゆっくりと味わいたいとき
冷酒・熱燗どちらも

 

酒器選びのポイント

今回は、代表的な4種類の酒器の素材をご紹介しました。

酒器の素材を選ぶときのいちばんのポイントは「その日本酒をどう味わいたいか」です。
ぜひ参考にしてみてください。

みなさんの日本酒ライフがより奥行きのあるものになりますように!

-----

また掲載している写真のうつわは、すべて益やオンラインストアにて販売しております。
詳しい内容も載せておりますのでどうぞご覧くださいませ!

※売り切れの際はご容赦くださいませ